公演

次の舞台のチラシが出来ました。

今年は戦後70年でもあるので、今年携わって来た作品は戦争をテーマにしたものが多かった。
今年ラストの舞台も戦争のお話。

「目屋の桜」
時は1995年の春。
川のほとりに咲く薄墨桜の前に佇む初老の男女。
実に50年ぶりの再会であった。

お話は1944年(昭和19年)へと遡る。
美術学校に通い画家を目指していた佐伯には、
「先輩」と募る後輩が沢山いた。
その中に本田彰という青年がいたのだ。
本田は佐伯を兄のように慕い尊敬もしていた。

やがて佐伯は学徒動員で戦地に向かう事になる。
先に戦地に赴いた佐伯は本田に、
「今こそ日本国のために立ち上がれ。戦地で待っている。」と手紙を送る。
将来は画家になりたい本田には戦争という愚かな行為がバカバカしく見える。
ところが尊敬する佐伯の手紙に心を動かされる。

やがて本田に赤紙が。
本田は赤紙を受け取り戦地に行くのだが、、、。

戦争から帰って来た佐伯は無力感に襲われ、画家になる訳でもなく、ただのもぬけの殻になっていた。
ある日、級友に会い、本田が戦死した事を知らされる。

佐伯は本田の家を訪ねるのだが、、、、、。




戦争に巻き込まれ。
自由もなく、自分の生きる道ですら自分で決められず時代に流された二人。


あの時代はなんだったのか?
あの戦争は必要だったのか?



リーディングと芝居を融合させた舞台となるはずです。
出演している自分もちょっと不思議な感覚に陥ります。


12月4日、5日=名東文化小劇場にて。

いやー。
ある場面は台本を離して。
ある場面は台本を見て。


どうなりますやら(苦笑)