東京

芝居を観に東京に行って来ました。
が、ちょうど東京に行く時にやっていた芝居でした。
そしてスズナリへ。

芝居自体は大変に面白く観ました。
「時代劇ヴォードヴィルショー」のうたい文句。
芝居、歌、ダンス、パフォーマンスと、
思いっきり軽演劇の世界を楽しませてもらいました。

しかし何よりも驚いたのは、芝居の質や内容ではありません。
東京という「根性と大胆」を兼ね備えた「商売」と言う世界でしょうか。


前の席は桟敷。
後ろはパイプ椅子の上に座布団。
「商売」というのは、このパイプ椅子席に4,000円をとる根性です。

自分の感覚なら?
4,000円は高いかも?
だってパイプ椅子に座らせるし。
なんて思うんです。
ところが椅子は関係ない(笑)
いい環境で芝居を観てもらう。
それは何処の劇場、スタジオでも一緒。
それも含めてのチケット代金。

つまり東京はお客のお尻の痛さも含めての劇場なんだと思いました(笑)
というか尻の痛くならない芝居を観せると言う事か?
パイプ椅子で座らせる事になんの抵抗もなく4000円を払わせる演劇公演にビックリ。

昔、小劇場ブームがありました。
僕はスタジオ公演や野外公演をよく観ましたよ。

その時は非常に劣悪な環境で芝居を観ました。
パイプ椅子ではなく板の長い椅子に座布団のみ。
桟敷は当たり前。
時にはギューギュー詰めにされて、高いストレスを受けながら芝居を観る。
でもそれがステータスだったんです(笑)
その環境で観るからこその演劇でした。
それをフト思い出しました。

もちろん東京と名古屋の違いはあります。
名古屋で同じ値段だとチケットは売れません。



パンフは1冊1000円で売る。
芝居を見終わったら、舞台上で500円で記念撮影が出来る。

この根性です!
スゲー!
(笑)

ちなみに同じ環境で次は6000円のチケット代金だと知り言葉なし。
もちろん豪華な出演者の顔ぶれに二週間公演。

東京は演劇ビジネスも化けもんだ(笑)


僕らはひ弱過ぎるね(笑)