アドバイザー

月一回のアドバイザーのお仕事。
度々、取り上げてきたが相変わらず相談者は来ない(苦笑)
昨日は台本を読み込んで台詞を覚えようと決めていたのだが、
その肝心の台本を忘れてくるという本当にアホな事をしてしまった(笑)

持ち込んだPCを開きPCの勉強でもするかと思っていたら。
突然、相談者が現れた。
と、言うより僕の元生徒さんだった。
今では方々の教室に顔を出し、
方々の劇団の公演に出演し、
あちこちで話題を振りまいている。

久しぶりに顔を見た。
で、いきなりの相談内容が「自然な演技」だった。
どうも話を聞けば、今はラジオ講座教室に通っており、
そこで勉強して良ければ、某民間ジなんとかプってところで
出してあげるという教室らしい。



が、彼女の目標はラジオドラマ。
声だけで勝負する事を今は目標としている。
そこで「勉強になれば」と飛び込んだらしいのだが、
「声」の駄目を受けて落ち込んでいる。
どうも「声を作り過ぎ」「ワザとらしい」
「普段はそんなしゃべりをしないだろう!」
などなどの注意を受け続けている。
そこで〜先生!助けてください!自然なしゃべり方ってなんですか〜とやって来た。

彼女曰く「いろいろと試したけど駄目」だったらしい。
「声を高くしたり、低くしたりしても駄目(涙)」

声質が、どうこうの問題ではないだろう。
もう〜彼女のキャラの問題だ。
受け入れてもらえないものは仕方がない(苦笑)


それよりも方々の教室に顔を出し無駄にお金を費やす事に
まず駄目をだした(笑)

うまくなる方法は?
レッスンばかり受けていても駄目だ。
やはり舞台に立ち経験を積まなければいけない。
彼女は年齢からくる焦りを感じて一分一秒でも早く「上手くなりたい」と思っている。
が、そうそう上手くはならないものだ。
続けて、苦しくても続けて続けて、そしてある日、突然に上手くなる。
ひたすら修行しなければいけない。


じゃあ教室を1本に絞り、そして舞台に立てる場所を教えてみた。
が、「う〜ん」の繰り返し(苦笑)
1時間も話を聞いていたであろうか。
話は堂々巡りしていく。

その内に「この人は何しに来たんだ?」と思うようになりました(笑)

結局は何一つ結論が出ず2時間のアドバイスというより雑談が終わった。

「ありがとうございましたあ〜!」
何か吹っ切れたのか?
満面の笑みで去っていく彼女。

何一つ解決せず、でもなぜかスッキリとした心持ちで彼女は手を振っていた。

どうやら悩みを聞いてくれて、しゃべってストレスが発散したのでしょう。
女とは、、、、、そんなものか?(笑)


今度は真面目に質問に答えた自分に笑えました。
まあ〜おかげで2時間程、楽しく過ごせましたけどね ...。