目撃

隣の部屋は外人さんが借りている。
僕たちが引っ越してくる前から、
隣は外人さんが借りて「英会話教室」と
して使われていた。
この英会話教室は他にも星ヶ丘とか藤ケ丘にも
教室があり、経営をしていたのが、
たぶんウ○○○○○さんだって事もしている。


今から5年ほど前。
僕はそのウィ○○○○さんに、お部屋に引き込まれた。
白髪頭のご年輩のウィリ○○○さんは、
その当時、集めに万博の記念グッズを部屋に飾り
僕に見せてくれたのだ。
それ以来、挨拶を交わすお隣さんになった。
ところが、、、そのうちに姿を見なくなった。
やがて隣には見知らぬ別の外人さんが出入り
するようになり英会話教室を続けている。
ウィリア○○さんとはタイプが違って、
テニスラケットが入った鞄を提げ、
短パンで地下鉄に乗っている姿を何度か
目撃したことがある。
早朝、ベランダで英語で汚い言葉を叫んで
携帯で話していたこともある。


さて、あのウィリアム○さんはどこに行ったのか?
私たちは「殺されたのではないか?」
などと物騒な事を思っていた。
〜何故、そう思っていたのか?ジョークです〜
姿を見なくなって数年になる。


ところがこの間、地下鉄の中で偶然、
ウィリアムスさんを見つけたのだ!
間違いなくその人だった。
いつものようにハンチング帽を被り、
屈託のない笑顔で子どもに英語で話しかけていた。
たった一点違ういのは車椅子に座っていたことだ。

彼は子ども達と戯れた後、付き添いの奥さんらしき
人に車椅子を押してもらいとある駅に降りて消えた。


ご無事でいらした。
そして姿が見えなくなった理由がわかった。



少しホッとした日になった・・・。