ピリピリと。

某有名Hホテルのケーキを作る厨房。
秋の新作メニューを作っているのだろうか?
今日はやたらと料理長の機嫌が悪かった。
部下のケーキの作り方を見て突然「いつになったら作り方を
覚えるんだ馬鹿野郎」と怒鳴りつけていた。
「俺がいつもそんな切り方をしてるか!」とも言っていた。
耳をダンボにして聞いてみると、どうやらバナナの切り方が
違うと怒っていたみたいだ。
それにしても部下もたまったもんじゃないだろう。
なにせ怒鳴られた部下も妻や子どもがいる。
今更、バナナの切り方が違うと怒られてもムカっとくるだろう。
また自分より若い人の前で、、、いやみんなの前で大人が
怒られるのだる。その部下の人が顔を真っ赤にしながらケーキを
作っていた。それは明らかに「怒り」を押さえている表情だった。
どうやら今日はいろんな人が怒られてたみたいだ、厨房がピリピリしいた。
和食の厨房では先輩板前さんから後輩板前さんが「詰めが甘い!」と
怒られていた。こちらはどうやら盛りつけ方を怒られたみたいだ。
 実はその仕事(作業)の出来、不出来を決めるのは何か?
それは最後が締めるかどうかだ。
9割方順調に進んでも最後の1割で手を抜いたら全てが台無しになる。
仕事とはそんなもんだ。
また本当に大変なのは最後の1割だ。
最後の1割が辛いからつい手を抜く。
そうすると仕事は失敗するし中身が無いことになる。
小生も芝居という仕事を通してそれを学んだ。
詰めが甘いと相手の王に逃げられる。
勝敗を決めるのは最後の詰めだ。
また人生もそうであろうか?
 話は変わるが、劇団の引っ越し作業で体が痛い。
あちこちが筋肉痛だ。
また左手首が痛み出したし、左足首のアキレス腱が痛む。
はぁ〜あ、歳なんだあ〜と感じる一週間だった。