緊張。

12月初旬にクラシックコンサートの司会をしてきました。
司会と言ってもたった1回しか出番はなく、
公演の殆どは影アナを担当しただけでした。
さてそのたった1回の出番は2部の最初に舞台に出て
公演の売り上げの一部を某環境団体に寄付するという
内容を告げるだけ。
その後はその団体の人を舞台に呼び入れて目録を渡す。
その進行をするだけでしたが、、、これが滅茶苦茶に
緊張した!
なにせその団体の代表がどこぞの大学の偉い先生でした。
名誉教授らしく、肩書きを間違えると失礼にあたります。
また寄付する団代の名前も舌を噛みそうな長い名前。
司会者泣かせの時間でした。
 それにしても小生はこういうクラシックコンサートの司会を
毎年頼まれるのだが、毎年小さくもめる(笑)
 この事務所との付き合いは6〜7年になるのではないか。
最初はステージマネージャーだけだったのが、それ以外もやらされる
ことになってきた。
 この事務所の音楽企画公演の内容はそれなりに面白いのだが、
なにせんプロデューサーの女史がハチャメチャな時がある。
 過去にこんな公演があった。
 各国の代表的な料理を舞台に載せ、その国の料理と音楽を
紹介していくというコンサートを企画したのだ。
小生はその料理を運ぶコック役で登場。
最初の話では「ただ料理を運ぶだけ」だったのだが、当日会場で
「せめて料理の名前は言って欲しい」と変更された。
そこで料理名を覚えて舞台に上がったのだが、出演も兼ねる
プロデューサーの女史に舞台上で「この料理の作り方は?」
と打ち合わせと違うことを言われてパニクッたことがある。
別のコンサートではこんな事もあった。
その公演は1部で曲のさわりを50曲聴かせ、聴きにきたお客さんに
アンケートをとり、2部で上位10曲を全部聴かせるというコンサート
だった。小生はこのアンケートの統計をだしている間、評論家の先生と
舞台上で話をして繋ぐということだった。
約束通りの時間をつなげて袖に引っ込むと、まだ統計が出ていないとの
話で、プロデューサーの女史が小生に「あんたもう1回出てつないで来なさい」
と言われたのだ。いくら何でもそれは無理だ、嫌だと言ったら
「あんた役者でしょ!それぐらいの事は出来るでしょう!」と暴言を吐かれた。
役者と認めるなら台本をくれ!俺はタレントじゃない!
などと言い合ってるうちに統計が出て何とか終わったのだ。
 これ以来、司会をすると言うことは抽斗が沢山ないと務まらない、
という事に気がついた。
 だから構成台本を早めにもらい、関係することを調べ、
 前日迄に頭の中でシュミレーションをして本番に挑む。
これをしないと小生には務まらないのである(苦笑)
 
 さて、話を最初に戻すと、いつも構成台本が遅くて困る。
 今回の司会も構成台本が届いたのが本番直前だった。
 しかも話は二転三転して、舞台には上がらないとなったのだ。
 それが当日舞台に上がることになった。
 もうこれだけでドキドキだ!
 せめて小生のようなモグリの司会者には心の余裕が欲しい。
 ところで、ドキドキだったのは小生ではなく、目録を渡される名誉教授の先生も
 ドキドキだったらしい。
 やはり直前に舞台に出て目録を受け取るだけ、という話に落ち着き、
 考えていたコメントを全て忘れて当日会場入りしたみたいだ。
 リハーサルで「やはり挨拶を言わないのは変だ」という話になり、
 急遽、コメントを考えたらしい。
 しかし教授ともなればいとも簡単であろう。
 持ち時間の5分を過ぎてもしゃべるしゃべる(苦笑)
 小生も心のなかで「自分もこのくらいスラスラとしゃべれなくちゃあ」と
 と思いながら時計を気にしていた。


ところで、、、
司会?
出来るなら余りやりたくない(笑)
小生には向いていないのだ。
だってアドリブがきかないもん。
は〜っ、これじゃあ芸人失格だね。
「ダメヨ〜ゼンゼン、ウケナイッセヨ」
も言えないよ。