声をかけてもらって。

一昔?
いや二昔前はGファンがDファンを慰めていたはずだった。
今では逆に慰められている。
Dはいいチーム作りをしている。
落合監督のおかげか?
Gに来た落合選手の働きは良かった。
ピッチャーがピンチになると必ずマウンドに行く。
それは野球を知っているからだろう。
また人生の挫折を繰り返してきたからだろうか?
いずれにせよ野球の才能があったからだろう。
その落合選手が日ハムに行ったときは淋しかったなぁ。
その後は故障もあり一気に選手生命が終わった。
 
 
 彼は当時監督の長嶋氏に声をかけてもらったのだ。



 さて先日のこと。
地下鉄に乗っての帰りだが、途中で一人の若人が乗り込んできた。
彼は酒を飲んでの帰りなのか、それともただ疲れていたのか?
明らかに脱力感に包まれていた。
2つくらい駅を過ごした後だったが、彼はズルズルとしゃがみ込み
やがて扉にもたれて座り込んでしまったのだ。
割と車内は混んでいたから彼の行動は迷惑に感じた。
小生を含めて彼の周りには3、4人の大人が彼を上から
見下ろす事になった。
しかし彼は扉にもたれているのだ。
幸いなことに反対側の扉が開く駅が2つ続いたので
彼は後ろから倒れていく事はなかった。
が、しかし次の駅ではもたれてい扉が開く。
このまま行けば絶対に彼は背中から倒れていく。
小生は周りの人の様子を伺って見た。
ジッと彼を見つめる者、知らん顔して本を読む者、様々だ。
小生は?
観てみたくなった。
扉が開き若人が背中から倒れて行く姿を。
どう倒れて行くのだろうか?
ゆっくりズズッと倒れていくだろうか?
それともバタッと倒れていくだろうか?
いや、ひょっとしたら目をつぶって寝てる素振りをしている
だけで起きているのでは?
もしそれが本当だとしたら本当に迷惑な話だ。
駅が近づいて来る。
周りにいた大人はひょっとして小生と同じ気持ちだったのか?
誰も何も言わない。
ところが電車がホームに入ろうとした時だった。
おばちゃんが声をかけた。
「こっちの扉が開くから危ないよ」
若人はおもむろに目を開け立ち上がった。
しかも声をかけてくれたおばちゃんには何の挨拶の言葉も
返さずにだ。
ただただおばちゃんは笑っていた。
立ち上がった彼は扉が開いたらフラフラとホームに降りて
歩いて行ってしまった。


若人は自分の降りる駅に着いたのだ。
だから立ち上がったのかも。



小生の若いときはどうだっだったのだろうか?
電車の中でしゃがんで周りに迷惑をかけていたのだろうか?
しゃがんだ記憶は薄らとある(笑)
でも混んでいた時にしたことはないと思う。
きっとだらしなく見られていたんだろうなぁ。


今じゃあ人生がだらしないから(苦笑)
ピシッとしなきゃあ。