ぶつかる音に

とある催事の駐車場のバイトをしてきました。
やってくるのはご年輩のご婦人ばかりなんです。
車も上から下へとピンキリ。
BMWで乗って来た奥様は車を指さして「この車は安い方」と言う人もいれば、
僕の車並みにボロボロ(失礼!)の車で来る人。
中には70歳ぐらいの感じのお婆ちゃんが大型車に乗って一人で運転して来たりと様々。
駐車場は20台ぐらいで埋まってしまうのですが、出し入れを誘導するのが大変!
駐車場に入って来るのにまずウインカーを出さない。
誘導しても、ウインドーを下げてくれないので声が届かない。
窓を下げてくれと頼むと「ムッ」とされる。
そしてバックが出来ない。
枠の中に斜めに止める。
満車で止められないと言うと逆ギレを起こす。
など様々(笑)
これらの行為は当たり前の様に繰り返されました。


満車の駐車場に強引に入って来たご婦人が運転する車。
ちょうど出ていく車があったので奥で待機してもらっていました。
この時、僕らは同時に2人で5台の車を誘導していたのですが、
その内の1台が後ろも確認せずに、もの凄い勢いでバックして出てきました。
僕の後ろで「ドカン」と大きな音がします。
車がぶつかる音は本当に心臓に良くありません(苦笑)
もう一人のスタッフも後で話を聞いたらバクバク心臓がなっていたようです。
特に事故った人間にはよくわかります。
しかもほんのすぐ側で聞いたのですからね。

 さて当事者たちの反応は?
 ぶつけた方もぶつけられた方もどうしていいのかわからない。
 僕らに救いを求められても僕らもわからない。
 ぶつけた方は「なんで後ろに車がいるの?車が止まっているとは思わないでしょう!」
と滅茶苦茶、理不尽な事を言い出します。
 それよりもどうして後ろを見ずに車をバックさせるのかがわからない。
「気づいたらせめてクラクションでも鳴らしてよ!」と言うのですが、
これまたぶつけられた方のご婦人はおっとりとした性格らしく「?」でした。
でもそれよりも一瞬の出来後、鳴らせないほど急発進のバックに確認不足。
渋々、両者で話をしておりました。
 私たちはなんかどんよりとした気分で午後を過ごす事になったのでした。