稽古に行く 〜4〜

この日は音楽合わせの稽古でした。
合唱団と楽器が来て、芝居と合わせていく稽古です。

 
 さて音楽とセリフを合わせて行くのですが、これがなかなか合わない。
今までMDに演奏を落としてもらい、それで稽古をしていたのです。
でも、録音と生音だと感覚がまるで違って、別の曲を聴いているみたいでしたよ。
(そんなアホなと思うかも知れませんが、素人の僕にはそう感じたのです)
 芝居が進むにつれ音楽とセリフが合わずに中断する事が多くなりました。
 作曲家の先生が目を丸めて驚く場面が沢山ありました。
「えっ、、、なんでここでセリフを言うの?」
「いつまでセリフを言ってるの?」
みたいな感じですわ。

 通常、演劇には台本があります。
 台本には台詞の他に小道具やら装置やらと書き込まれてあります。
(最も最近の若手が書く台本には“読まれる”事を前提に書いていないので
 省かれて書かれてある事もあり簡単なものもあります)
しかし、音楽劇(ミュージカル、オペレッタも含め)になると、台本とは別に
作曲家や編曲家が作成するスコアと呼ばれる楽譜(台本)が存在します。
 それには細かく台詞の入る場所が書かれてあります。
 それを元に正確に演奏をしていくためです。

 今回僕は演助に「スコアがあるのなら、それが欲しい」とお願いしたのですが、
彼は「はあ〜」と生半可な返事を返してきただけでした。
僕が考える理由は、きっと彼は印刷をするのが面倒だったのと、コピー代がかかるのを
ケチったのだと思います(笑〜相当な枚数になるからね〜)
制作も兼ねている演助の彼はお金のことも考えなければいけないので大変です。
 まぁ〜余所の劇団ですので、僕も余りクドクド言わずに終わりました。

 でも結果としては役者が好き勝手に演じて音と合わずに、作曲家は頭を抱えておりました。

 次の稽古からはこの音に合わせて芝居を修正する稽古になります。

 話は元に戻りますが、、、この日は音楽合わせなのに役者が揃わなくて、僕は代役を
勤めました。音楽合わせに本役がおらず、代役が音楽合わせをしても意味がない。
 しかも僕は本役より代役の場面が多く、やっときた本役の時の台詞をトチって稽古を
止めてしまいました(; ;)

 なんだかバタバタと終わった一日でしたよ。。。