松本紀行〜街道をいく〜

mabikitei2006-08-10

軽井沢まで行こうと言うことになりました。
さて松本から軽井沢に行くには高速道路で行くと、長野市に行って、そこから上田市に降りて来て小諸市に行って軽井沢なんです。つまりイメージとして遠回りになるんですね。松本から上田市は山を越えた隣にあるので遠回りをするのが面倒なのと、お金をケチった僕ら夫婦は松本から上田市に行けれる道路がないか地図で探しました。そうしたら・・・2本ありました。1本は254号線、そしてもう1本は143号線という道路なんです。でも254号線は途中で松本トンネルというものがあり、これが有料のトンネルだったんです。そこで「じゃあ無料の143号線で行こう!」と言うことになりました。
さて143号線なんですがとても走りやすい路!松本市内を抜けたら山の麓を縫うように走っております。「これは快適で走りやすいでぇ〜!」
延々と整備された綺麗な路がどこまでも・・・いや上田市まで続いているように感じました。
感じました?
えぇ確かにそう感じたんです。
ところがその希望が突然終わりを告げました。
いきなり目の前に舗装されていないアスファルトの細い路が現れたのです。
車はガタンと鈍い音をたてて境目を越えました。そこからは延々とまた登り坂!。
「あれ!なんでこんな路になるの!」慌てて地図を見ます。でも間違いなく上田市に続いていたんです。ところが良く見ると143号線の横に“松本街道”と小さく書いてありました。
道路はドンドン登って行きます。僕らのオンボロ号はまたもや「ウィーン、ウィーン」と唸りながら登って行きます。
「これ〜ちょっとハンドル操作を間違うとこの崖を転がり落ちて、あの鬱蒼とした木々に隠されて見つからんのじゃないか・・・」
妻は左手に見える断崖のような景色に少し怯えておりました。
そうなんです。
僕らが走っている路は昔の街道だったんです。今では本当に整備された254号線が開通していたんです。
道理で車も走っていないんですね・・・。
途中で温泉宿がありましたが、、、調べたら「秘湯」でした。。。。。
運転している僕はギュッとハンドルを握っていたので肩が凝って痛くなりだしました(苦笑)。
「あんたの人生を凝縮してる道路みたいだよ」
隣で妻がつぶやきます。
良かれと思って選択した道路でしたが・・・選択を誤ったみたいです(笑)。
クネクネと登り、そしてクネクネと下って・・・上田市に着きました。
結果的には余計に時間を使ってしまったみたいです。。。
当然帰り路は賛成可決で254号線を走って来ました。
車の中で二人で「ケチらずに最初からこの路を通れば良かったね(笑)」
「なーに、何事も経験が必要さぁ。」
「無駄な経験だった・・・」
と妻は助手席でつぶやきました。