松本紀行〜美術館と博物館巡り〜

mabikitei2006-08-09

松本市とその周辺は観光地ということもあり、見てまわれるものが沢山ありました。
松本市から車で約2時間の所に白馬があります。その白馬に足を伸ばしたわけですが、平日という事もあり、人もいなくてさびれた所でした。
(当然ですが後日行く軽井沢とは違いました)さてそこに三枝美術館という個人でやっていらっしゃる美術館があります。
木々に囲まれたペンション風の建物。展示してある絵もなかなか見応えのあるものでした。

 で、車で走っていて気づくのはやたらと美術館や記念館があることです。

とりあえず目に飛び込んできた館に入ってみました。
「塩の博物館」は日本海から運んでくる塩街道の説明です。最初に5分ほどのビデオを見て軽くお勉強して、その後は築何百年という大きな家(元庄屋さん)の中に展示してある物を見てまわるのです・・・当時の生活用品があるのですが、埃とかカビの臭いが何だか劇団の倉庫の中にいるみたいで、しかも「これに似たような箪笥は倉庫にある」とか「こんな着物を着たことあるよ」とかそんな感じでしたね(笑)。目新しいものはなかったです。。。
いわさきちひろ」さんの記念館はとても感動的な心が朗らかになる優しい絵がいっぱい展示してありました。絵は知ってはいましたが、生いたちなどを知ると、絵の見方も変わってくることがわかりましたよ。
それに比べると「松本市美術館」は大したことありませんでしたね。ここは典型的な箱だけで中身がない。
「寅さん記念館」(小諸市)は大変に良かった。たまたま飛び込んで見にいった日(8月4日)が渥美 清さんの命日だったんです。そんな事も手伝ってか見る方にもなにやら感情が湧いてきて、寅さんのポスターを見てるだけでウルウルときました。
その他には美ヶ原美術館なんて所にも行きました。ここは標高2000メートルの所にあるんです。
我がオンボロ号でひたすら山道を登って行くんですが、途中で「ふざけるな!登れるか!」と言うような坂道を登って行くんです。
ごくごく普通の軽自動車ですから・・・途中でエンジンが焼けてしまうのではと心配になりました。
松本が山々に囲まれているせいか、それとも道の選択を間違えているのか(振り返れば後者の方が強い)どこに行くにも山道を登らなければいけないんです。さて美ヶ原美術館はいわゆる彫刻の森なんです。野外に彫刻が転々とあり(写真)、その中を歩いて見てまわる・・・だけ。
僕の母親は「岡本太郎の彫刻がある」と言っていました。やたらと広くて全部を見て回れませんでしたが、見てきた範囲では岡本太郎さんの彫刻はありませんでした(笑)。が、岡本太郎さんのような彫刻は沢山ありました(笑)。現代美術は何かと小難しいですね、パッと見ても分からない。もう途中から彫刻を見て勝手にタイトルを付ける遊びを妻として楽しんでいました。だって作家の付けるタイトルが意味不明なものが多いんでスモン!自分たちは見たまんまで付けていますから作家の意図から外れて面白かったですよ。景色は素晴らしいので一度は行ってみてもいいかもしれない場所です。
この他に「時計の博物館」とか「浮世絵美術館」とか興味を引くものがありましたが、一度に回れないのでまた行ったら見に行こうかと思います。
でも圧巻はやっぱり松本城(別名烏城)でしたね。
自分が登っている急な階段を昔は武士が登っていたと思うとワクワクします。

 なかなか松本は歴史的にも貴重なところでした。。。