ベンチ1

前回「ベンチに座って新聞を〜」なんて書きました。
そこで昔の話ですがベンチにまつわるお話を思い出しました。
これはもう〜時効かな? どうかなぁ〜?

 それは今から12、3年ぐらい前になりますでしょうか。
僕は、とある劇団の打上に参加した後、JRの最終電車で帰ることになりました。
たまたま帰る方向が一緒の女の子がいましたので、彼女とホームのベンチに座って
電車を待っていますと、同じホームの向こうの方から若いカップルが手を繋いで、
僕達の方に向かって歩いて来るのを見つけました。
男性は凛々しいお顔立ち。女性はお酒を飲んだようで顔が赤くなっています。
ところがそのカップルをよく見ると、何と先程まで一緒の打上で飲んでいた
共演者じゃないですか!
(さて仮に女性をYとします。)
“あれ・・・Y(仮定)は彼氏がいたはず。何で他の男と手を繋いで歩いているの?”
確かその当時Y(あくまで仮定)は彼氏との間で気持ちが揺れ動いてた時期でした。
グラグラだったんです。そんな時に格好いい男から声をかけられれば・・・。
しかし、これは見てはいけない現場を見てしまっている!
もしここでバッタリと顔を合わせてしまったら・・・。
僕達が同じホームにいることもつゆ知らず、Y(本当に仮定です!)は手を繋いでドンドンと
近づいてくるではないですか。このまま目が合っては不味いと思った僕は、隣の女の子の頭を
押さえつけて伏せさせました。そして僕も膝に顔が着くぐらいの勢いで伏せました。
こんなコテコテの行動の僕らの前を何事もなくY(マジで仮定です!)は男性と手を繋いで
通り過ぎて行きました。。。
「どうしたの?」
「いや〜あれ。」
「あ〜っ、つき合ってるの?」
「さぁ〜?」
手を繋いだ二人の後ろ姿は、今度は人混みに隠れて見えなくなりました。


まあ〜「ベンチ」と書いてそんな事があったのを思い出しました。
 ちなみに・・・A(もうYをAに変えます)は彼氏と結局別れずに結婚して今は幸せになっております。
 ちなみに・・・僕の隣にいた女の子も今は結婚して幸せになっているはず?確か旦那はマッサージ師?


 以上。ここまで書いておきながら・・・実は全部嘘の作り話です〜笑〜。