小市民スナイパー

万博会場に皇族の方、特に天皇や皇太子がお見えになられる時には警備も大変に厳重になります。
普段は万博の従業員入り口でもパスを見せればすんなり入れるのですが、このような日は
パスに書き込まれてある何やらバーコードのような箇所に機会をあて“ピッピッ”と
高貴な安っぽい音をさせて、本人かどうかの確認をされてから入ります。
さらに、万博の会場には従業員用の道路が作られてありますが、その道路は皇族の方、特に
天皇や皇太子がお通り(会場内移動)になる時には交通規制がかけられ、
従業員が通ることが出来なくなります。
実は私・・・このことで数回程・・・失礼のないように、ご質問とお小言を申しつけた事がございます。
以前、やはり従業員用の道路を歩いておりましたら、向こうの方から警備員さんが
大きな声「走って早く来て下さい」と手招きをしておりました。
私は何事かと思い荷物を抱えて走りました。そして警備員さんに尋ねました
「何かあったのですか?」すると警備員さんは「天皇陛下が通りますので・・・」
私、次の瞬間、いえ、皇族の方に失礼のあたらないように、そして暑い中を汗だくで立たされている、
いや、警備していらっしゃる警備員さんにお申しつけをいたしました。
「なんだコラッ〜そんな理由で走らせたのか!!」「えっ?」
後ろを振り返っても車の影すら見えず、歩いていても充分に間にあったと思います。
この後私は自分に“何様のつもりだ!”と自分をたしなめました。
しかし折角、天皇陛下がお通りになるのなら拝見させていただきたいと思いました。
勿論、黒塗りの車で中は見えないようになっていることはわかります。
しかし、天皇陛下が乗っておられる車を見てみたい・・・その思いで道路の端におりました。
ところが・・・警備員が「そこに立たないでください、奥に入ってください」「なぜ?」
「見られると困ります」「何だそれは!!!」「あっ、いや〜人が立ってるとダメなので・・・」「なんだ俺は見られては困るのか〜!俺の姿を見たら天皇陛下の目が潰れるのか!」などと
難癖をつけて腹立たしくそこを立ち去りました。
さて先日今度は皇太子がお見えになりました。やはり道路は規制されております。
それを知らずにテクテクと歩いていきましたらやはり警備員さんに「皇太子が通りますので」
と止められました。私は警備員さんにお申しつけをいたしました。
「なんでここで止めるんだ!だから向こうにも人をつけろよ!人手がいないなら
『この先はただいま通行規制のため通ることが出来ません』とか立て看板でも出して
対処したらどうなんだ?」とついでに今度はそばにいたS・Pに対してもブチ切れて言いました。
勿論、個人的な理由で怒っております。腹が減っている私は目的の食堂が入っている建物が
目の前に見えるのに何時通るかわからない人を待っていられません!
警備員は一瞬、申し訳なさそうな顔をしましたが、S・Pは「なんだこいつは?」と睨みつけてきました。

 私は自分で言うのもなんですが善良な小市民です。

しかしもう少し段取りをよく考えてくれよ、お願いだから。と、伝えたいのです。
いろいろと事情があるのはわかるけどさあ〜別にいいじゃん!

とならないから大変なんだよね? きっとみんな・・・。

m(_ _)m