高校生たち

某N市の仕事で高校生たちに演劇教室を開いて欲しいと依頼され、
一日のみ三時間の演劇教室の講師を務めた。
最初は適当に返事した仕事だ。
この手の仕事にはもう慣れた。
大体、僕は名前も知られていない役者だから生徒なんて集まるはずがない。そう高を括っていた。
ところが流石に事業団関係だ。声をかけて生徒を集めて来たから驚いた。
名古屋市内の高校演劇部員1年生から3年まで22~3人が集められた。
「暇なのだろうか高校生たちは?」
そう感じながら講座を始めた。
僕の講座はまずはいい訳から始まる(笑)
たった3時間で何を教えられるのか?無理!
だからザックリと表面を舐める講座内容にした。
肉体訓練、発声練習などなど。
しかしこんなのは演劇部で教わる事だろう。
教える角度は「なぜ肉体訓練や発声練習が必要なのか?」
それぞれ「分解」して講義をしていった。
何処まで伝わったかは分からない。
少なくとも実演講義に入り時間が足りなくなり45分も
延長して熱が入ってしまったことだけは事実として残った。
「高校生でしょう?」
なんて思っていたがそれぞれレベルが高くてビックリした。
僕より上手いかも、、、自然かも。
と思うと熱が入ってしまった。
後味が悪い講座になったかもしれない。
まあ〜一時の出会い頭の事故だと思ってもらってもいい。
全て忘れてもらってもいい。
しかし自分が家に帰って「ふと」気付いたのは、
きっと教えていた高校生たちの親御さんと僕の年齢は
そう変わらないかも、むしろ親御さんたちが僕より年下の可能性もある。と思った瞬間から、、、恥ずかしくなった。
本当にオーラーがないよね、、、僕。と。
偉そうに教えても中身がないから、、、申し訳なかったと思う。



 さて、権力者が変われば方向も変わる。
例えばプロ野球だと監督が変わるとチーム方針が変わる。
それまではイケイケのバッティングが緻密になったり。
または投手中心のチームに変わったりする。
監督によってカラーは変わっていく。
これは後任者は前任者を否定してしまうからだ。
これが社会なのかもしれない。
政治も同じだ。
前政党政権にに飽き飽きした国民は、違う政党を支持した。
ところが中身がない事に気付いた国民は、恋しかったのか?
少ない得票の中で、また前々の政党に票を投じてしまった。
その結果、あらゆる事案が止まり方向転換されてしまうだろう。
なにせ後任者は前任者を否定してしまうからだ。
高校無料化もその事案の一つだ。
全政党政権では朝鮮系の学校に無料化をちらつかせた。
が、元に戻った政党政権は簡単に無料化を見送らせた。
と言うより案自体は「潰す」事になるだろう。


不思議なクニだ。
このクニの土地の上に住む以上は税金は取られる。
民主主義と言いながら、その身は「平等」ではない。
まして社会でもなければ共産でもない。
このクニの未来はどうなるのか?
では一体どこに民主主義があるのか?
たった一つ「平等」をあげろと言われれば、、、、。
国の「借金」だろう。
この借金、このクニの土地の上に住む人たちで返さなければ
いけない。それも未来に向かってだ。
赤ん坊からご年輩まで「平等」にわると一人頭、
一千万円近くなるらしい。



高校生たちの未来は明るいはず。
そう思いたい。
たとえ講義の最中に欠伸をしている高校生を見てもだ(苦笑)