バイトくん。

先日は某京劇で「バイトくん」をしてきました。
年に一度頼まれる仕事です。
仕事の内容は至って簡単。
搬入〜仕込みの手伝い〜会場整理〜客だし〜バラシ〜搬出
と一連の流れを1日でこなすことです。
その昔は、仕事の内容を全く知らされなく「当日は受付もあるから背広で来てください」と言われ搬入等を背広でやらされた事がありました。今は経験も積んだので必ず着替えを持参します。
 さてこの世界(?)では人権など全くありません。
 搬入(トラックから道具類を降ろす作業など)から始まる仕事では常に東京側のスタッフ連中から「バイトく〜ん」と呼ばれこき使われます(笑)
 乗り打ち公演の場合は朝仕込んで本番をしてバラして会館を出るという時間との闘いです。12時間でやり遂げなければいけません。だから舞台スタッフには焦りが生じます。これにより酷いときには常に「なにやってんだよ!モタモタするな!」と怒号が飛び交います。
 「お〜い。バイトくん三人ほどこっち来て!」と言われればそっちに走って仕込みの手伝いをして。それが済めば「次はあっち行って手伝って!」と言われる。何もわからない20代の頃はクタクタになりました。が流石にこの歳と経験を積むと何をすれば良いのかわかるので多少楽にはなりました。が、今度はおっさんになり体力が保たなくなりました(笑)
 学生に混じってやるのですが、見ているとこういゆう仕事は何も知らない学生がやるのが一番です。
 小生だと「なんでこんな無駄なモノを作らされるんだ。移動公演をしたいならもっと舞台装置を簡素化して来い!」と思ってしまう。今回は鉄枠で台を組んでいたが、、、意味がわからなかった。ただクソ重たいだけ。
 話しは京劇の役者に移るが彼等の身体能力は兎に角、長けている。素晴らしい。観る価値がある舞台だと思う。
 流石チャイニーズの一級俳優たちだ。
 そこだけはお見それ致しました m(_ _)m