終わりました。

小生初めて出るオペレッタ作品「茶留奪取の女王」(正式にはチャルダッシュの女王)の公演が
やっと、、、やっと終わりました!
昨年の12月からの長い長い二ヶ月半の末の公演でした。
普通なら二ヶ月半の稽古は長いと感じないのですが、
ホンの10分程の出演での月曜日を除く毎日の稽古の拘束でした。
勿論、出番のない日もありました。そんな時は気を使ってくれて
予め「出番がないので明日の稽古はお休みください」と言われるのですが、
「ひょっとしたら出番がくるかも?」という状況もありましたので、
顔を出す日もありました。
なにせ小生の役はホンのちょこっとしか出番はありませんが、物語上は非常に
重要な役どころでしたから稽古場で待機はしておりました。
そんなわけで無事に本番を終わらせたかったのですが、無事に終わらない!
これがまたライブという演劇の摩訶不思議なところでして。
完璧!といえる芝居が出来たのは4ステージ(全5ステージ)目でした(笑)。
それまでは「なんか稽古と違う!」という感覚で本番が過ぎていきました。
もちろん原因はいろいろとあります。相手との演技がズレ初めて合わないとか、
大事に台詞を言いすぎたとか。客の前でアガルとかあります。

これではダメだと思い、あらためて台本を読み返し、自分の間で台詞を言う
事を心がけたら4ステージ目に初日が開けたのです。
で、直ぐに楽が来ました(笑)
しかし小さな役でしたが、いろいろと勉強になりました。
また打上も楽しく参加させてもらいました。
が、帰り際に演出家にご挨拶をと思ったら話し込んでしまい、とうとう最終に
乗り遅れてしまいました。。。
タクシーはもったいないし、夜間バスは日曜日で走っていないし、、、。
一社まで「歩いて帰ろう」とテクテクと伏見から歩き出します。
深夜0:40分。栄はシーンと静まりかえっています。
その中をテクテクとひたすら歩きます。
幻想的でしたね、N市の街の夜中は音すら聞こえません。
1時間程歩いて池下まで来ました。もうこのあたりから外を出歩く人がいません。
人間と会わなくなります。孤独の時間が過ぎて行きます。
この間にいろいろと感じました「いま人生のどん底かな」って(苦笑)。
さて1時間30分程歩いたらようやく本山に着きました。
ここから先は車もたまに通る程度になりました。
まるで地球上に自分一人だけしかいなくなったかのように静寂が訪れます。
記念に何枚か道路の中央に出て写真を撮ってみました。
街灯は道路を照らしますが、車は「存在」しません。

小生は街灯の明かりを独り占めしながらテクテクと歩きます。

2時間後にようやく家に着きました。
なにせ少し酔っぱらっていましたのでチンタラと歩いておりました。
時間もかかりますわねえ〜。
しかし家に帰って来て「別に歩いて帰れない距離ではないかも」と思いましたね。
さて自転車で帰ったカルロスも無事に帰れたのでしょうか?
ジプシーのヴァイオリン弾き役の彼。

なかなか良い男でしたよ。
スタッフ(演助)で入っているときは出演者とは一線を引いて接していました。
しかし出演に変わると違います。
楽屋でこんな写真も撮れちゃいます。小生の出番は1幕のみでした。
だから2幕からは楽屋で気ままに弁当を食べたり、コーヒーを飲んだり、などと
くっちゃべっていました(すいません。)
いやいや皆さん本当にお疲れ様でした。
また、いつかどこかでお会いできれば、、、ねえ。