サジはダメ。石を投げろ?

蛇が言う「人間の子は生き物の気持ちが分からない」
なぜ人間の子どもは自分たちに石を投げるのか?
かく言う小生も小動物立ちに石を投げ続けてきた(苦笑)。


 いきなり話が変わるが、小生は小さいころ港区に住んでいたのだ。
その昔、小碓小学校というところに3年生まで通っていたように記憶している。
そこは伊勢湾台風で水に浸かった学校だった。確か廊下にはその時の
被害の写真が展示してあったように思う。
なにせもう30年以上も昔の話だ、、、ハッキリと思い出せない。
〜今でも同じように写真が展示してあるのだろうか?〜
 学区の一番端に住んでいた小生は30分歩いてその小学校に通っていた。
学校から帰って来るときは、当然、最後の最後は一人で帰って来ることになる。
競馬場の側に住んでいた事もあり、周りには厩舎が沢山あった。
また競馬場で働く人が住むためだろうか?
わりと平屋の家が沢山建っていたのだ。
 その同じように建ち並ぶ平屋の家の小さな庭に犬が一匹
綱に繋がれて飼われていたのだ。
 その平屋の庭は道路に面していて、柵もなく誰でも簡単に庭に
入る事ができたのだ。今では考えられないぐらい防犯に疎い時代である。
 
 学校からの帰り道、小生はその庭の横を通って帰るのだ。
「なぜ?」なのかは今では覚えていないのだが、いつの間にか小生は
道から庭にいる犬に石を与えていた。
そう与えていたのだ。
ビー玉ぐらいの大きさの石をヒョイと投げてやると、
その犬は石ころを口でくわえて拾い上げ、コロコロと口の中で転がし、
最後はゴクリと飲み込むのである!
またその犬が実に美味しそうに石ころを食べる。
〜今、思い出すと、よく飼い主にこの行為が見つからなかったもんだ。〜
 それからは低学年の小生は帰り道で、その犬に小石を食べさせてあげた。
来る日も来る日も、美味しそうに石を食べる姿を見たくて食べさせた。
 しかし、ある日突然その楽しみは奪われる。
 いつもと同じように平屋に行ったら犬がいないのだ。
 次も日も、その次の日も、その次の次の日も。
 犬がいなくなってしまった。
 その時は「?」だった。
 「死んでしまったのかも?」小さな小生はそう思っていた。
 「それとも引っ越して行ったのだろうか?」
実際はわからない。
 今では小石をヒョイと投げていた自分の姿を思い出す。


 甥っ子のサンギが小さいころ、池の鯉に目がけて石を投げていたのを
思い出す。そのとき小生は「ダメ!」と叱るのだが、、、、。
石を投げるのは男の習性なんだろうか?
記憶のどこかに狩りの本能が残っているとか?



 蛇が言う「人間の子は生き物の気持ちが分からない」
「なぜ人間の子どもは自分たちに石を投げるのか?」





 サジも
 石も
 やっぱり投げてはいけない。