3008年の未来

ラーメンはこってり派。
味噌のこってりなんて超美味しいね。
しかも太めの麺でスープが絡んでくると
嬉しくなっちゃう。煮玉子なんかも入ってて、、、。



 時は3008年。地球。
 場所は日本に存在する架空の町、今池町。
この町には最新の交通機関として地下鉄と呼ばれる
乗り物の駅がある。そしてこの駅はさびれた、、、
いやいや華やかなネオンに彩られた地下街にあるのだ。
 さて、その地下街に一軒のヌードル屋さんがあった。
店の名前は「ベアーヌードル」とでもしておこうか。
 ほんの数年前までここの味噌ヌードルは確か510円ダラー
だった。(あっ、円ダラーとは新しい通貨の呼び方だよ)
 ところがしばらくしたら530円ダラーになっていた。
ところが3008年に久しぶりにお店に入ったら、
味噌ヌードルが一気に600円ダラーに上がっていたのだ!
 この年の地球は新しいエネルギーを果物から作り出す事に
成功していた。そこで穀物を作らずに、果物栽培に切り替える
農家が増えてきた。しかも更なる温暖化が進み、もう外では
育たなくなっていたのだ!全て特別の施設の中で温度調整
されて作られていたのだ。
小麦を作る農家が減り、それに伴い、ヌードルを作るための
小麦も値段が上がり、それが消費者の懐を脅かすという事態
になっていた地球。
人間達はもはや破滅の道へと突き進んでいた。



 ちょうどそのコロ、野良犬たちは特別な能力を身につけ
始めていた。なんと野良犬たちは「ワン」と吠えりゃあ
「ツー、スリー」と言葉を返し始めたのだ。
しかも「サイレン」の音まで高らかに鳴らし始めた。
地球の裏表まで増え続けた野良犬たちは、自分たちを
「やったーワン」と名づけたのだ!

 こうして地球の平和は保たれたのであるが、
依然として熊ちゃんラーメンの味噌の値段は
下がる事はなかった。



 残念。