衝撃。

マイケル・ジャクソンの死。


 話は変わるが、小生は伏見の某有名ホテルに皿洗いのバイトに行っている。
伏見の平日は人や車の往来が激しい。
が、土日や祭日となるとパタッと人や車の往来がなくなる。
というより伏見周辺は車が走っていない。
例えはオーバーだがゴーストタウンのような雰囲気になる。
平日は10時頃のホテルの前の細い道路はしっかりと左右を確認しないと
渡れないほど車が頻繁に通る。
が、土日祭日は車が通らず、目を凝らせば若宮大通りまではっきりと見える。
そんな土曜日の午前中の事だ。
いつもの様に皿洗いに出かけた。ホテルの従業員出入口に行くには
ホテルと郵便局の間にある通りに入らなければ行けない。
小生が歩を進めていると道路の端でしゃがみ込んでいる男性を見つけた。
顔もシャツも真っ黒に汚れていて、手には古いスポーツ新聞を握りしめていた。
平日ならホテルの周辺で見かけない男性の宿無し者だ。
何気なく遠目で横切るだけだったのだが、距離が近づくにつれ、
その男性の状況が少しずつ分かって目に飛び込んでくる。
しゃがんでスポーツ新聞を見ているだけだと思っていたら、
男性の下半身が露出しているのがわかった。
さらに近づくと男性は側溝のステンレス製の金網の蓋を開けて、
その穴をまたいでしゃがんでいることがわかった。
さらに近づくと男性は街中で堂々と、側溝に「大便」をしいる事が分かった。
どうやら手にしていたスポーツ紙はちり紙の代わりだったらしい。
衛生に悪いヤツだ、と思いながら。
それにしても大胆なヤツだな、と思いながら。
小生は通り過ぎた。



前日にマイケル・ジャクソンが亡くなった。
その事は彼は知らないだろうし、彼にはどうでもいい話だろう。
人の一生はそれぞれ天と地との差が生まれる。
同じ大便をするにも、
方や立派な作りの便器で、
方や側溝に、
ただ言えるのは二人とも同じ人間だと言うこと。
そして小生も、、、。



マイケル・ジャクソンが亡くなった。
ご冥福をお祈りいたします。
そしてありがとう、、、。