プロですから。

公演の案内を新聞に掲載してもらうために新聞社にチラシを送ります。
制作を始めた最初の頃は随分と新聞記者さんから
「あんな内容では何を書いたらいいのかわからない!」とダメを頂戴しました。
それからは人に教わり、また自分が逆の立場だったらどんな内容の書類をもらうと
記事が書けるかということを考えて書類を作るようになりました。
今では日時、場所、料金、出演者の他に公演の企画意図などを詳しく説明した書類を送るようにしています。
制作として、また演出を担当しているときはなるべく(当然なのですが)自分の言葉で演出意図を伝えます。
ところがここで僕は国語の力が無いのが分かって辛くなります。
作品の内容の説明に演出意図を付けて〜こうなって、ここでこんな事を伝えて、全体としてこんな事が伝えられたら?〜なんて書き出していくとA4の用紙1枚に収まりきらずはみ出してしまいます(苦笑)。
最後は面倒になり今回の公演意図を「芝居がしたいから」とか「暫く芝居をやってないから」とかがこの作品を取り上げた理由です・・・と書きたくなる(苦笑)。
結局、長々と公演上演理由を書いて新聞記者さんに郵送するのだが、そこは上手く汲み取ってくださる。時にはいきなり電話がかかってきて「読んだよ。適当に書いておくからいいよね?」と言われる。僕は自分の拙い文章を知っているから恐縮しまくって「宜しくお願いします!」と電話に向かって頭を下げる。
そして実際に記事を読むと、、、さすがプロである。あれだけ長々と書いた演出意図をたった数十文字でまとめてしまう。逆に新聞記者さんが書いてくれた記事を読み「そうだよ〜俺はこう言う事を言いたかったんだよ」と感心してしまう。
 妻に感想を言うとあっさりと「プロですから」と言われた。
 その瞬間に僕は「プロって凄いなぁ〜!」と言っても、
 妻は関心なく違う公演の情報の記事を読み込んで「へぇー」と唸っている。
 「そっちはいいから劇座の記事を読めよ!」
 「あ〜ごめん。で・・・どこに載ってるの?」
新聞紙の隅っこに小さく載っている記事。それでも載せてもらうだけでも嬉しい。
もっと大きく取り上げてもらえるようにならないとね。
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