ケーキ

あれはクリスマスの事でございます。
我が妻は「クリスマスの夜にホームパーティーを開きます」と言い出しました。
ええ〜もちろん二人だけのいつもの夕食の事でございます。
妻は「私はパスタを作るから！」と張り切って言っておりました。
が、夕食をこさえるのはいつもの事でございまして、またパスタを作るのも珍しい事ではございません。
「では、あなたはケーキを買ってらっしゃい！」
この買い出し係もいつもの事で珍しい事ではございません。
なにがしら買い出しにやられる事もございます。
ですからいつものように酒を飲みながらの夕食、、、いえいえ二人だけのクリスマスパーティーの開催です。
今夜のメニューは酒のつまみにと、、、いえ、、、、パーティーように何やら並んでおります。
「おっ美味い美味い」なんて言いながら二人でパクパクと飲んで食べておりました。
さて最後に、まぁ〜メインと言いますかデザートと言いますか、私が買ってきました半額の
クリスマスケーキの登場、、、かなと思ったら妻は「あ〜食った食った！」と、もうとても満足なご様子。
「あれ、、、ケーキは？」と言いますと「あっ・・・忘れとった！」
「おみゃあなぁ〜散々俺に「ケーキを買って来ることを忘れるな！」と言っておきながら何じゃあ今の言い方は」と
言いますと「だってお腹が一杯なんだもん」だって。
「食べないの？」
「うるさいなぁ〜じゃあどんなケーキを買って来たか・・・見てやる」
「なぬ？」
ケーキの箱を冷蔵庫から取り出して開ける妻は「うひょ〜可愛いケーキ！」
「じゃあ食べる？」
「腹は膨れとるけど、ほんならちょっとだけくれ！」
私は〜もうこいつはやるか〜と思い、殆ど一人でクリスマスケーキをたいらげました。
その夜はお腹が膨れて眠れませんでした。
こんな状況ではどんどん体が大きくなります。。。
それは、、、とっても困ります。
でも・・・ケーキ・・・美味しかったぁ。