本末に転倒する

mabikitei2006-10-10

公共施設で仕事をする機会が多い。当然、借り物だから大切に使うことにはしている。
付属している設備もそうである。機材にしろ、机にしろ、舞台、楽屋、ロビーと割合、、、いや丁寧に扱っている、、、つもり。
先日、未来都市N市の某会館に行って来ました。
築何十年になるんだろうか?この市民会館は、、、。
小屋付きの人も親切だし、、、N市では一番使いやすいホールだと思う。
そこの会館の舞台袖にある机の側面に「公共施設を大切にしましょう」と手書きでの文字を見つけた。
若干マジックの色がはげている。随分前に誰かが書いたのであろう。
大切に扱わない者がいる証拠だ。
しかしこの某市民会館、、、。
搬入口から荷物を運び入れていたらあるシールが目に飛び込んで来た。
それは「危険、アスベスト注意」である。
壁を見れば、アスベストが露出しているではないか!
その注意を促すシールはとても小さく目に付きにくい。
公共の物を大切に扱えと説いておきながら、利用する人間はどうでもいいのか!
学校では大変に問題になって除去が始まっている。が、それ以外はまだまだ対策は進んでいないだろう。
というか、、、もう目をつぶって放置されている状態に違いない。
ところで僕が「えーっ、こんな所にアスベストが!」と驚いていたら、僕よりひとまわりも下のスタッフに
「どこの劇場にもアスベストはありますよ」と、さも当たり前のようにケラケラと笑われた。
その言い方は「何にも知らないんですね」と言われているみたいだった。
(なんで俺はこいつに見下されたような言い方をされなければいけないんだ?・・・エラそうに!)
口だけは達者な若者が増えている。
が、しっかりと自分の意見や理想は語るのだが精神面が着いていない。
だから人と接する態度などは無茶苦茶で雑。
次の日に2時間近くも寝坊して遅刻してきた時には・・・呆れた。
しかしお詫びにと彼はペットボトルを買ってきて一本一本配って謝っていたのには・・・笑えた。
変な所に気を遣う若者であった。